名作映画を観ると、映画のほうが真実で、今現在自分が存在している、現実の物質世界のほうが幻想に思えてきます。大切なもの、愛とは…友情とは…命とは…そういうものについて、名作映画にはいろいろなことを考えさせられます。~映画製作の技術は日々進歩し3Dの時代にもなりましたが、技術に頼った駄作映画だけが量産されないことを願うとともに、観る側にも目を養っていただけるように、このサイトを更新していきます。

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宇宙戦争 The War of the Worlds

  • 宇宙戦争 The War of the Worlds
  • 米 1953年製作
  • 監督:バイロン・ハスキン
  • 男優:ジーン・バリー/レス・トレメイン/ボブ・コーンスウェイト/サンドロ・ギグリオ/リュイス・マーティン/ヘンリー・ブランドン/ジャック・クラシェン/ピエール・クレソワ
  • 女優:アン・ロビンソン/キャロリン・ジョーンズ
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後にスピルバーグ監督もトム・クルーズ主演でリメイクした、SF映画史上の金字塔的名作。日本においてもゴジラをはじめとした円谷特撮作品に大きな影響を与えております。アカデミー特殊効果賞の他、同編集賞、音響賞にノミネート。また、ヒューゴー賞映像部門受賞。

  

舞台は1950年代のカリフォルニア

ある夜、謎の宇宙船が流星のようにやってきてロサンゼルス近郊に着陸、宇宙船からは高熱光線を発する兵器が現れ、街を焼き尽くすのでした。同じ頃、世界各地で同様の侵略兵器が現れます。物理学者のクレイトン・ウォレスター博士は現場で知り合った女性科学者シルヴィア・ヴァン・ビュレンとともに、これを研究します。そして、地球以外の星、火星からやってきた侵略兵器だと判明します。ヘフナー大佐率いる海兵隊が出撃しますが逆に大損害を被ってしまいます。原爆も使用しますが聞き目無し。各地では、人々は恐怖から暴徒化し、醜い争いがはじまります。人類滅亡の危機…。

  

1950年代という時代

第二次世界大戦が終わり、当時のアメリカ合衆国とソビエト連邦はドイツのロケット技術を争奪し合うことから始まり、科学技術的にも軍事的にも大躍進したのがこの時代で、ソ連が初めて人工衛星を打ち上げたのが1957年、アメリカがNASA(アメリカ航空宇宙局)を設立したのが1958年でもあります。つまりこの作品が制作された時期にはまだ人類が宇宙の事を知るには、天体望遠鏡を覗くか落ちてくる隕石を研究するか位しか手立ての無かった時代なわけで、当時の人々の頭の中で宇宙というものは、膨れに膨らんだ空想の世界だったのです。それを、当時の最新技術である特撮でもって映像化させたのがこの作品。観た人の驚きや印象深さは計り知れないものがあったといっていいでしょう。
最近の、技術偏重で強い刺激だけで映画的中身の無い作品に辟易している方、是非この作品を、当時の人々がどんな思いでこの作品を観たのかを考えながら、観ていただきたいと思います。もしかしたらそこに、映画とはなんぞや、といった問いに、一つの回答が導かれるかもしれません。