名作映画を観ると、映画のほうが真実で、今現在自分が存在している、現実の物質世界のほうが幻想に思えてきます。大切なもの、愛とは…友情とは…命とは…そういうものについて、名作映画にはいろいろなことを考えさせられます。~映画製作の技術は日々進歩し3Dの時代にもなりましたが、技術に頼った駄作映画だけが量産されないことを願うとともに、観る側にも目を養っていただけるように、このサイトを更新していきます。

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チーム・バチスタの栄光

  • チーム・バチスタの栄光
  • 日 2008 年製作
  • 監督:中村義洋
  • 男優:阿部寛/吉川晃司/池内博之/玉山鉄二/田口浩正/田中直樹/佐野史郎/平泉成/國村隼
  • 女優:竹内結子/井川遥/野際陽子
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海堂尊原作の同名小説の映画化。本来、内容が濃いので、2時間でまとめ上げるのは少し無理があったかもしれません。TV版のほうが出来栄えはいいのではないでしょうか。どうしても、医療ドラマというものは、油断すると医者のドラマ面を強調しすぎると、脇役の患者はどうしても簡単に殺されてしまう傾向にあり、人命軽視の感が強くなってしまいます。

  

バチスタ手術のトップ・チーム

極めて難しいと言われる心臓手術「バチスタ」を26件連続で成功させていた東城大学付属病院の天才外科医桐生率いる「チーム・バチスタ」がなぜか3件立て続けに手術失敗。これは単なる医療事故・偶然なのか。事態を重く見た厚生労働省当局は、病院側に調査を要請、そして、手術とは全く無縁の心療内科医の田口公子が調査することになった。公子はチームバチスタのメンバーひとりひとりにヒヤリングを行っていきます。そして、やはりこれは事故であると結論付けて報告書を提出するのでした。そんな公子の前に、厚生労働省から白鳥という男が現れ、彼女の報告書を一笑に付し、再調査に乗り出すのでした…。

  

竹内結子演じる女医がいい

不可解な手術失敗、事故ではなくこれは殺人事件という、ミステリーな内容が大筋ではあるが、竹内結子演じる田口女医が和やかさを上手く出しています。また阿部寛のコミカルな演技もまた暗さを消す演出に一役買っています。しかしそれらが、ミステリー殺人事件としての内容としては上出来ながら、医療現場を扱う作品としては、一歩間違えれば患者の命を軽んじる印象を与えかねないのが微妙なところ。この作品では、なかなかうまくその辺りまとめ上げているようには思います。コメディアンでありながらの田中直樹のシリアスな演技もまた、見所の一つですね。エンディングの吉川晃司もまたなんとなくしみじみさせられます。…原作も面白いのですが、そちらから入った人はもしかしたらは、田口医師が女性であったり、原作にはないソフトボールのシーンには多少戸惑いをおぼえるかもしれませんね。なんとなく「?」がつく、分類するとしたらこれは迷作です。